新車購入記念写真【315枚】追加【長文付】
例の煽り運転して捕まった人…漫画の”こち亀”に出て来るバイク乗ったら性格変わる
白バイ隊員の本田と一緒のタイプと思いません?
ホンマにそうやったらもはや漫画の中のキャラ級のヤツっすね…
犯人と同い年なんですど…ああはなりたく無いどうも店長アラカワです。
スケートボードウェブサイトSPOT様では物凄い遅筆ではありますがコラムを執筆
させて頂いておりますがお店のHPで何か文章書くのは久々ですね。
SPOT様の方では不特定多数の皆様に楽しんで頂ける事を意識してコラムを書いておりますのが
お店のHPではお店のお客様に楽しんで頂けるお店にまつわる文章を書いて色分けしよかな?
と思って筆をとった次第です。
さてと、先ずはお店が物凄い忙しかったのと台風上陸も重なり
ぶっちゃけ土砂降りの中でジュース飲みに来る方も居なかったとは思いますが
例年の振る舞いジュースとか出来なくて申し訳なかったのですが
8/20で当店も9歳にならせて頂きました。
8/20で当店も9歳にならせて頂きました。
皆様には一見何も変わらない日常に見えてて物凄いミラクルな事も沢山あります。
元々は今のお店から西へ10m程行った現在ハンバーガーショップに
なっている場所で一軒のサーフ&スケートショップでスタートして
9年前にホンマ大変でしたがスケート専門店としてリスタート
になりましたがBoardWalkとしてのお店自体の歴史は実に40年目。
そんな長い歴史の中、詳しくは後で書きますが途中グレてた時期もありましたが
お店でスケボー販売員として働いて27年目になりました。
大工さんとかなら棟梁クラスなってるでしょうが…僕…27年前と
あんまり、いや一切何も変わってません(笑) いや?変わったんかな?
さて本題。
長~い間スケボー販売でお店から動かなくっても色んな出来事に出会います。
皆様には一見何も変わらない日常に見えてて物凄いミラクルな事も沢山あります。
この1枚の新車購入記念写真。
元気な高校生達がNEWデッキをゲットして「さぁ今から滑りに行くで!!」な
今も昔も何ら変わらない毎日お店で見かける何の変哲もない極々お店の日常を
切り取った1枚の写真。
ここではこの写真1枚を取り上げてダラダラ何か書いてみましょうかぁ
では、写真の中の彼らがオギャーと産まれる少し前の
約20年前の夏にタイムスリップしてみましょう。20年前当時20代の僕と言えば…。
有り難い事にお店つまりBoard Walkにも数社のブランド様からもサポート頂き
もちろんお店で怒られながら働いてはいましたがスケボー用品に困ることも無く
仕事は大学生の時のバイトの延長のノリで「撮影行くんで今日夕方で上がって良いっすか?」
大した結果も出せないしホンマは会場で遠方のお友達に会うのが楽しみなだけやのに
「大会出るんで来週の土日休んで良いっすか?」
大したハンマートリックをメイクしたのでも無いのにデッキ折れて「デッキ貰って良いっすか?」
で要は関西弁で言うたら”いちびってる”ただのクソ野郎。
更に仕事終わったらさっさと家帰りゃ良いのに飯も食わずに
ありとあらゆるスポットをパトロールしてスケーターが居たら一緒に滑って
確か当時はショートメールって言ったかなぁ?後輩から「◯×の交差点にスケーター居たス!!」て
連絡が来たらソッコー合流して滑りに行って…みたいな事を真夜中までしてヘトヘトになったら
そこらのコンビニの前で飲酒してそのまま寝る。
目が覚めて大急ぎで水道シャワーしてお店に仕事行く。みたいなただのクソ生活。
当時、仕事とは別にSUNFLOWERと銘打ってスケボービデオ制作をしていたのですが
それなりの本数も売れてたのは売れてたものの出て行くお金の方が遥かに多くて
誰にも言えなかったですが「もう無理かなぁ…」とちょっと思い初めてた時期でした。
そんな事もつゆ知らず後輩から毎日送られて来てた
今日の京都のスケートシーンの垂れ込みショートメール。
「MOONFLOWERを名乗ってイチびっとるヤツおるらしいス」
要はSUNの反対でMOON。アンチ僕らのヤツらが◯×公園に居るらしい。
クソ野郎の僕。そら仕事終えて当たり前にその◯×公園に行きますわな。
当該のMOONのヤツらはいとも簡単に捕獲。彼らがアンチである事は知らないふりして
一緒に滑ってる間にアンチグループのリーダーぽい子に
「ホモローって嫌なヤツって思ってたけどただのアホっスね」
発言で自分でもアホは自覚してたんでものの数十分で見事に和解。
それがMOONのリーダー格だったH君との最初の出会いでした。
その日の夜からマジで毎日真夜中までお互い立てなくなるまで滑って
お互い休みの日はどんな遠方でも交代で運転して滑りに行って撮影して
遠方に撮影しに行くのが加熱し過ぎてサンフランシスコまで滑りに行って…。
帰国したらまた一緒に滑って朝まで呑んでド二日酔いで仕事行って…お互い上に
バチバチキレられて…どこへ向かってるか何がしたいのかしっかり考える前に
滑ってしまうので何や分からんカオス感だけで取り憑かれた様に滑って撮影して…
ある日、滑り終わって大宮五条の交差点で呑んでる時に
H君は学校を辞めて家業を継ぐかで迷ってる。
学生やなくて社員になれば今みたいなスケボー漬けの生活は出来なく
なるしど~しょ~かなぁ?って僕に相談して来ました。
相談されてる僕も実は店の社長に
「フラフラしてんと支店の店長補佐でええ加減ちゃんと大人として仕事せ~や?」
て詰められてた時期と重なってて一切深いい事も言えず
「とりあえず俺は今撮ってる映像で(ビデオ)1本作るわ。後はそれから考えるわ」と返して
ホンマに何も考えてなかったので直ぐに”スケボービデオ作りたいし”
って理由でBoard Walkを辞めたいと社長に申し出ました。
最悪2,3発は手出るな…と思ってたのですが社長からは「お前絶対無理やで?」程度で
お店のライダーとして残してやるしビデオ作りたいなら作ってええし
仕事の量も大幅に減らして当時T駅前にあった支店の店長の面倒だけは見てくれへんけ?
と、ホンマに有り難い提案を頂きました。
まぁ当時は僕の販売員としての資質を社長が買って下さってる事も理解せず
「うぃ~っす」程度やったけど…。
今思えば兎に角ビデオ作るで意地になってただけですが
日頃の不摂生が祟ってココでは詳細は割愛しますが車で大事故してしまって
マジでどないしょうもなくなって…滑れへんわ貯金はヤバいわなってしもて
ビデオを制作する道は超ぉ~~険しくなってしまい…。
でも止まるに止まれないのでとにかくビデオの制作は意地で続けて…
「もうコレが最後や…もう(お金的にも)無理や」で数年突っ走りました。
その間、H君は「ホモロー君やったら行けるって!!大丈夫大丈夫」て何が大丈夫か
一切分かりませんが歳下やのに不思議な貫禄があったH君に何度も励まされて
既にスケボービデオを10本以上作ってた自分的には最後のビデオを2000年に完成させました。
社会の荒波...。
お陰様でそのビデオは目標を遥かに上回る本数を販売出来、ある程度のお金も手にしましたが
何年も死ぬ思いで撮影して手にしたお金を全てぶっこんでコレやし実際は赤字やな…。
で自分でも物凄くスッキリした気持ちでケリを付ける事が出来ました。
ただ…ビデオで手にしたお金を全て自分の物にするのは何か違うし…
ノーギャラで撮影に協力してくれて出演してくれたSUNFLOWERの皆に
オリジナルSUNFLOWER指輪を作ってお礼にプレゼントする事にしました。
まぁ、そこでもまだクソやった僕はとりあえず安く製造して貰える工場探しまくった結果
何故かインドネシアのジャングルの中の掘っ立て小屋のシルバー工場まで行ってまうの
ですが…当たり前に日本帰ったら流石にマジで1円も残ってないスッテンテン状態。
更にビデオ制作中に事故った件でビビる位の罰金刑と免停食らってたし
「もう…ど~にでもなったらええわ~」なった時に
「な?俺は絶対無理言うたやろ?明日から支店の店長補佐でフルタイムで店戻れ」
「もうお前も逃げられへんな…」
で、社長の寛大な処置で店に戻してもらい前の様に適当に仕事しつつスケボーしつつの
スケボーライフは出来なくなって支店の店長補佐、スケボーの販売員として
Board Walkに戻って真面目にフルタイムで仕事する生活になって行きました。
既に少し前にH君も他のSUNFLOWERの仲間達も
僕と同じ感じで社会の荒波に逆らう事は出来なくなって来てて…
中には奥さんをもらうヤツとか結婚を期に引っ越すヤツも…
はたまた物凄いエリート職に就いてスケボーどころや無くなったヤツ…。
段々みんな休みの前日しか前みたいに朝まで滑る事が出来なくなってしまってて
そう簡単に全員キッチリ休みの日が合う事も出来なくなって来て…
この写真はそんな時折、例のインドネシアで作って貰った指輪を皆に渡した時らへん。
なぁ~んか不思議な空気。なぁ~んかどこかで自分がしてた様な会話。
今思えばこの時がSUNFLOWERの仲間と朝まで滑ったの最後やったかも?
散々朝まで滑って明け方。◯条大橋の横のベンチに写ルンですが落ちてて
中身何写ってるか見たいから残り全部撮ってから現像しよけ!!で撮った1枚。
1人はいっつも爆音でレゲエ流してて
1人は24時間スケボーモードのヤツで「足らんわぁまだ滑ろうや?どこ行く?」
1人はガールハントが大好きでずっとお声掛けしてて
1人は…もう…存在がカオスなヤツやからずっと「熱くなりなさい!!」言うてるだけ。
僕とH君は呑みたいだけやから「とりあえずコンビニ行こうや?」
マジで一切会話成り立ってないのに何故か一緒に行動を共にして
どこにツボあったんか一切会話成り立ってないのに一緒に爆笑して…
すっかり日も上がってH君にも例の指輪をプレゼントした時。
「有難うなホモロー君。俺コレと別にもう1個指輪付けるわ~」と。
アホな僕でもそれが結婚である事は分かって「俺は当分いや一生1個かも?」
って返したら「親父にもなるし」と告げられ…。
別に喧嘩したとかそんなの一切無かったけど皆仕事や家族を守るやで疎遠になって
元々一切会話噛み合わない仲間やったんで別にこまめに連絡取り合う事も無く…。
たまたまスポットで会ったら一緒に滑ってた時と一切なにも変わらず親しく話して滑って
産まれて来たH君の子供も一回だけ恐る恐る抱っこして…なんやかんやで16年。
今までのテキトーな仕事への取り組み方への仕返しか?
一人前の販売員として使い物なるまで超鬼スパルタ体育会系に前店舗の
社長にしごきにしごかれて十数年。
ジェットコースターみたなスピードでスケボー専門店として1人で店をやる様になって
毎日黒いザラザラで遊んでオモロイキッズ達に囲まれて気がついたら9年。
彼らのバカな会話をカウンター越しに聞いてる毎日。
最初に載せたなんてない写真を撮った時も同じ。
1人は「腹減った~飯食いに行こや?」
1人は「俺一旦家帰って荷物置いてもええ?」
1人は携帯から目を離さず「雨雲レーダーみたらこれから雨降るで?」
1人は「なぁ?なぁ?ジャンカラって幾らで滑れるん?」
アレやコレやでてんでバラバラな事を言うだけ言うて
出て来た結果が「あ、そや!! 今日俺チャリで来たで?」
そんな彼らの会話をカウンター越しに聞いてた僕が
「君ら一切会話噛み合うてへんがな!!」と突っ込む…。
1人が僕の突っ込みに対して特徴的な声で笑う。
なぁ~んか不思議な空気。なぁ~んかどこかで自分がしてた様な会話。
なぁ~んか聞いた事のある笑い声…。
お多感な年頃なんで恥ずかしいやろし実の親父なんかムカつくもんやし
写真の中の誰かは書きませんが最近お店で撮った新車購入記念写真と
遥か大昔に拾った写ルンですで撮った僕らの写真。
2枚の写真を見比べて皆様で確認してみて下さい。2枚の写真の間には
十何年もの時間が経過していますが瓜二つな人物が確認出来ませんか?
全長50cmぐらいの時に僕が恐る恐る抱っこした事なんか覚えてる筈も無いと思います。
H君の息子が何処でどの様な経緯でスケボーに興味を持ってスケボー買って
一緒に練習出来る仲間に出会ってスケボーにハマって
どの様な経緯で僕の店にスケボー用品を書いに来るに至ったかは僕には分かりません。
おそらく全ての過程がマジで偶然と思います。
ただ、君達の一切噛み合ってない会話を横で聞けて何かホンマ嬉しかったし
タイムスリップしたみたいな気持ちになれたしホンマに
スケボーやって来てそしてスケボーのお店やってて良かったと心の底から思いました。
親子だからこそ照れ臭いのもあるやろうし…まぁあんまり利口では無い鬼の様な
無計画で不器用でガサツでただただつっ走った話なんか子供にしても仕方ないやろうけど…
ただ、君の親父は僕の仲間。君の親父はむっちゃええ男。
そして君の親父はスケボーも死ぬ程練習してたしむっちゃスケボー上手かった。
ノーズマニュアルからのノーリーフリップアウトの切れ味とキャッチ具合は
君の親父のが今でも京都で一番やと思うで?
次は君ら世代がスケボーの世界を創って行く番。せめてスケボーだけでも親父越え狙える時。
ただ、親父の最盛期のスケボースキル壁越すんは相当大変やで?
勉強もスケボーも頑張って親父に追いつきや!!
もう誰も読んでないかな?熱くなってしもてすんません
ただ…1枚の新車購入記念写真だけでもコレだけ物語があります。
さぁお店も10年目に突入です!! 何気ない日常にまた奇跡に出会えるかも?
と思うとドキドキして来ました。
たかがスケボー。されどスケボー。皆様もスケボーのご興味を持って頂けましたら
一方通行に囲まれた分っかり難い路地裏にある駄菓子屋もといスケボー屋さんですが
是非ご来店下さいませ。お待ちしておりますね。
そんな溜まりに溜まった新車購入記念写真【315枚】アップしました。
今回アップした写真にはきっと315種類のストーリーが存在すると思います。
ぜひとも1枚1枚噛み締めてお楽しみ下さいませ~!!
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