梅は咲いたか?桜はまだか?
アカン事はアカンですし正直どっちゃでもいいですけど…
一連の飲食店のペロペロ事件…。
あれ、犯行を撮った人SNSに上げた人はどうなるんでしょうね。
まぁ、どっちゃでもええんですけど。
どうも。飯屋行ったら飯食い終わって咥え楊枝でシーシーしながら
爪切りで足の爪切っとる昼から赤ら顔の常連のオッさんがTVで高校野球観とって
厨房では咥えタバコで「お前それ、いつから洗ってへん?」
みたいなドロドロの前掛けして大将が鍋振っとるのに大して何も感じひん
学生時分を送ってた昭和ド真ん中世代の店長アラカワです。
しかしまぁ何ですね。
今季の冬はなかなかしぶといですね。三寒四温ていうより六寒二温みたいなペースで春へ向かって行ってる感が否めないですね。
そんな時よりなごり雪もチラつく今日この頃ではありますが
本業の西陣織2の盆栽8のベクトルで日々を過ごしてらっしゃる家の近所の
織職人のジィちゃん家の軒先の自慢の梅も色付いて来て
ユックリ、ユックリ、春は近づいて来てるのを感じています。
オンライン注文前のスケボー商品の注文は...?
さて長い枕文もこれぐらいにして
皆様、スケボーに限らずともこれからリリースされる予定の新商品のチェックは
どの様な方法を取ってらっしゃいます?
恐らくほぼ100%の方がウェブページやSNSなどスマートフォンやPCで
チェックなさってる事かと思います。
かく言う僕もお店に仕入れる為の商品のチェックは
100%がメールに添付されたPDF書類です。
更にファイルストレージなどを介したら膨大な量の資料でも
いくらでも拡大可能で目の前にあるが如くディテールまで確認出来る
高解像度の写真も動画も北斗の拳如く指先ひとつで送信出来るのが
専門職の人間では無く一般的に利用出来るのが極当たり前になっています。
ヤングな子達はこの様なやり取りが当たり前で育っているでしょうし
それがクソ便利なぞ感じずお友達と写真や動画をオンライン上で
気軽に交換している事かと思います。
では、こんな便利に写真や資料をやり取り出来なかった時代は
一体どしてたかと言うと…流石に今でもありますので
若い子達でも存在は知ってるかと思いますが
紙に新商品が印刷された”カタログ”を手にしない限りは先シーズンの
商品の情報を得る事が出来なかったのでスケボーに限らずどんな業種の商品でも
100%紙に印刷されたカタログが存在していました。
僕らスケボー屋さんも2000年ぐらいまでは
海外の各ブランドのカタログを手にしない事には商品の仕入れが出来ませんし
より早くより多く各社のカタログを見比べて来季に”キ”そうなアイテムを
早めに決めないと出遅れてしまいます。
もちろん郵送でお店にカタログは届くのですが代理店様が発送し
お店に届くまでにまぁまぁな時間がかかってしまうので
より早く、最速でカタログを入手するには
当時池袋で開催されていたスケボーやスノボの代理店様が集まって
行う合同展示会アクティブコレクション(現インタースタイル)に
自ら出向き各代理店様から最速でカタログを受け取らない事には
仕事にならない時代でした。
10~20代だった僕も朝の5時や6時に空のスノボ用リュックを背負って
始発の新幹線で東京の会場へ出向き各代理店様から商品説明や
サンプル品を見せて頂いた後にメインのカタログを頂き…
関東にお住まいの営業の方やスケーター様はアクセスが楽なので
当時の合同展示会は今より全然ユルくてお祭り的な要素も高かったので
フラッと現れて相手は久々の再会と歓迎でやって下さってるので
断れないまま勧められたビールを頂戴し…
空っぽだったクソデカいスノボ用のリュックは大量のカタログと
A4サイズの大量のオーダーシート(注文書)でマジで穴空きそうなぐらいパンパン。
飯も食う間もなくただただ会場で頂戴した
ビールで腹パンパンのオ○ッコインフィニティ状態の
ベロベロのフラフラで最終の新幹線の車内で
勉強がてら一緒に会場に連れて行ったバイトの子に
「ええか?これが現代の参勤交代言うやっちゃで」と愚痴るのが
当時年一回の大仕事でした(笑)
そんな苦労をして手に入れた各ブランドのカタログ
当たり前に一般に見せるのは原則禁止でショップ関係者だけが
見れるブツでした。
僕はこの誰よりも早く一般では見れないこのカタログを見れるのが羨ましくて
スケボー販売の仕事を選んだぐらい超好きで酔いが醒めた翌日に店で
穴が空く手前まで食い入る様にこの最新カタログを
見れるのがマジで幸せの時間でした。しかもそれが仕事ってもう…
大食漢が試食のバイトする以上の至極の仕事でした。
カタログルネッサンス時代
当時は超ハイテクスケシューが大ブームだったので
「コレはカカトに空気入れすぎやろ」
ズラッと並んだ新作デッキのラインナップ見ながら
デッキに記載されているプロスケーター様の名前見てたら
「こいつ…こっちのブランドに移籍すんの?」
商品写真と商品写真の間に載っているプロスケーターの写真を
よ~く見たら
「こいつDC SHOESやなくてDVS SHOES履いてる!!」
早速DVSのカタログを開けると黒塗りされた人物の写真に
“NEW PRO COMING SOON”みたいな事が書いてあって
「はは~んこのNEW PROってこっちのカタログ出てるこいつか…」
みたいな感じで当時のカタログには遠いアメリカの
スケボーの最新情報どころかその先のこれからの情報を
溢れる程得れる超大切な宝物の様な印刷物でした。
対する商品を卸す側の各スケボーブランドもこのカタログが
当時の僕ら販売の人間と繋がれる唯一の媒体。
ペラペラのカラーコピーでホチキスで留めただけでは
ブランド力が弱いと判断されるし
より豪華でよりキャッチーで高い品質の用紙に高解像度の写真を載せ
更により高いデザイン性を盛り込んで販売側の目に止まらないと
ブランド側の販売数に大きく影響が出てしまうので
年を追うごとに各スケボーブランドのカタログが
ドンドン豪華になって行きました。
箔押し加工で商品写真が立体に見えるカタログや
商品のコンセプトごとに全く志向の異なるカタログを何冊も出すブランド。
はたまたカタログ自体がカレンダーになってて店内バックヤードの
壁にかけてもらう作戦でカレンダーには
「この日にこの商品注文して下さいね?お忘れなく!!」
みたいな感じの事が記載されていて年間を通して
自社製品をアピールするブランドもありました。
一方早々にオンライン写真にオンライン注文に
切り替えるブランドもありましたし
逆に昔ながらの荒野作戦で代理店の営業マン様自身がハイエースにパンパン
サンプル品を積み込んで何ヶ月も車中泊で全国のショップに訪問販売形式の
代理店様もおられました。
各社カタログ抗争が激化する中、極当たり前の事ですが最たる目的は
記載された商品の注文を得る事が目的なので新作商品も膨大な量になって
行き最終的にはカタログ自体は変わらず豪華な作りなものの
デザイン的にも若干ネタ切れ感が出て来てしまい…。
元々スケボー界は流行るとどのブランドも同じ様な商品を出しがち
なので段々似か寄って来てどれがどのブランドのカタログなのか
分からない状態で各社のブランドカラーが掴み難くなってしまいました。
カタログの概念をぶっ壊すカタログ
その様な飽和状態の中
大きく振り被って新商品の紹介はまぁチョロっと載せといて
大々的に自社のブランドカラーの方を超前面に思っクソ出して
カタログよりかは楽しく見れて自社のコンセプトが視覚的に伝わりやすい
写真集や雑誌に近いスタンスの印刷物を発行し始めたのが
GIRL(ガール)/Chocolate(チョコレート)/Royal(ロイアル)などを販売する
crailtap(クレイルタップ)社。
crailtap(クレイルタップ)社はこの写真集的カタログを
“WALLRIDE(ウォールライド)”と銘打ち。
商品紹介はそこそこに、新作ビデオの裏側写真や
所属プロライダーのインタビュー、自社製品がいかにプロライダーの
ライフスタイルに溶け込んでいるかを暗示するような
実に自然な感じでくつろぐポートレート写真など
「このクォリティーの印刷物を世界中に配布してるの?」と驚きを隠せない
超ハイクオリティーなカタログとは言い難いほぼ写真集のカタログを
年一回発行する様になりました。
印刷物の資料が無くなった今...。
このWALLRIDEもスケートショップ のみで一般配布はナシだったので
色んな方々と意見交換した訳ではないですが
新作商品は殆ど載ってないのに実にガールやチョコレートというブランドの
カラーや各プロライダー様のキャラが分かり易く
尚且つ物凄く新作商品が欲しくなる様な
その昔、現代の参勤交代で必死にカタログを得てたあの時の
得も言われない高揚感を再びビンビンに感じれていたので
僕個人の感想としては”当ててるな”と感じていました。
ですので毎年このWALLRIDEがお店に届くのが
楽しみで楽しみでお店で穴が空くまで見た後は職権乱用して
コレクションするのも物凄い楽しみの一つにしていました。
WALLRIDEコレクションは第一号から超大切に家で保管しているので
お店では正確には分かりませんが25号?26号?辺りが出版された頃には
90%以上のブランドがカタログはメール配信に切り替わり
関係者のみにメール配信されたカタログも
その日のうちにSNSやウェブサイトに上がってしまうし
それに輪をかけて印刷インクの高騰なども重なってしまい
紙に印刷され手に取って見れる印刷物としてのWALLRIDEも敢えなく
発行中止になってメール配信に切り替わってしまいました。
※何故かWALLRIDE13号のみオフィシャルサイトにアップロードされていました
下の画像をクリックで全ページご覧になれます。↓
US GIRLから謎の製作依頼
印刷物としてのWALLRIDEが出なくなってから約10年経った
まだコロナ禍なんて言葉も無かったある日
GIRL JAPAN様から
「何かGIRLが写真集?雑誌?みたなん出すみたいなんで
それに載せる良い感じの画像アラカワさん作れます?」
とメール。
画像と言われても...一体どんな?うちのイッセイのスケボーの
ライディング写真をカメラマン様に手配お願いしましょうか?
と応えると
いやいや、そんなのでしたらアラカワさんにお願いします?
スケボーだけの写真はNGでイッセイを使って出来る限り限界まで
ふざけた画像作れます? あっちは限界までMAX FUNなPhotoって
言って来てます。あ、イッセイのフ○チン写真とかはダメっすよ?
と褒められるんか貶されてるのか微妙な線のオファー。
今までGIRL様とはガールのお人形色塗コンテストに
GIRL×KYOTOデッキも作ってもらいましたし
それに伴ってフルパートも編集させて頂いたので
大まかな線は経験上知っているのでテキトーに小手先で
フザけたらアッチからオファーして来てるくせに即ボツ食らうんは
承知の上だったので早速関東に住んでるイッセイと電話会議。
アレやコレや、いや、それは下品やで?下ネタはアカン言うてたで?
誰がお前のチ○コ見たいねん!!??
お前、関西人やろ?それは笑いのツボの深さ浅いで?と
一体どこがスケボーと関係あるんか?訳の分からん話し合いを続け
小手先では無く手抜きナシで真剣にフザけた画像を制作して
US GIRLに提出しました。
あれから約3年…。
結構頑張って作った画像だったのに受け取ったとの連絡もないし
一切出版物の発行の知らせも届かず…。
痺れ切らせてGIRL JAPANさんにUSの方にどうなったか聞いて貰えます?
とお願いしたら「既読スルーかまされてます」…。
あのWALL RIDEが復活!!??
まぁ、それも慣れたもんなんで、そんなもんかぁ~って思ってたまま
スッカラカンに忘れてしまってた今週の頭に。
GIRL JAPANさんから
「アラカワさん!!WALLRIDEが印刷物として復活しました!!
しかもあの3年前の画像載ってますよ?」と突然の写真付きメール。
ど~やら世界各国の代表の店が1枚づつ画像を出すって企画みたいで
日本代表はボードウォークさんて店みたいですwwwと。
そ~言えば限界までフザけて?って言ってましたよね?
やっぱ他の国のお店さんも全力でフザとるんでしょ?
それ見るの楽しみやぁ~。どんなネタで来よるんやろ~?
と返信したら即
「フザけてるの世界でアラカワさんの店だけですwww」と(汗)
まだ僕も全部を見てませんが
腐っても世界のGIRL社からのオファーしかもあのWALLRIDEに載ると
なると、殊の外ショップだけに配布されていた物なので思い入れが
あるショップオーナー様が多くて世界的に”置きに”行ったのか?
どんな経緯があったのかは分かりませんが…。
何だか当店だけが世界で一番フザけてるみたいです。
奇跡の復活WALL RIDE今回は購入可能です
一般には配布されていなかった物なので皆様にはあまり馴染みのない物かな?
とは思いますが2000年代各社が凌ぎを削って争っていた
カタログ戦争の中で一際異彩を放ち現在まで語り草になっていた
GIRL(ガール)/Chocolate(チョコレート)/Royal(ロイアル)などを販売する
crailtap(クレイルタップ)社が製作する写真集的カタログ”WALL RIDE”
今回華々しく復活した最新号はショップ関係者のみ
では無く初の試みで普通に店頭で販売もされる事も決定しております。
3年前勝手に僕の家来てダベって酒呑んでた大学生も今は社会人。
当時彼らに背中を向けてイッセイの訳の分からん写真を必死にパソコンで
加工してたのを覚えてた子達からの予約が既に入って来ていますが
急遽注文数を増やして若干数在庫には余裕は持っております。
商品自体は来週~再来週にはお店に来る予定でお値段は¥4,400-
増産、再発行はナシで初回デリバリーのみの販売ですので
ご興味がおありの方は今週中ぐらいに
お店にご連絡頂けましたら出来る限り数がある限りは確保させて
頂きます。
当たり前に発売前にフザけた写真はアップしませんので
是非ご自身でお手に取って頂き是非ともお客様自身で僕とイッセイの
おフザけ写真をお楽しみ下さいませ!!
ご購入頂き例のページにイッセイにサイン貰うんもアリですね!!
写真集WALL RIDEの詳細写真は【ココ】か上の写真をクリックでご覧頂けます。
【追記】WALL RIDEは2023年3月3日から国内での販売が開始されました。店頭にも在庫御座います。
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