春ですね。春言うたら木の芽人ですね。
木の芽人って?それはですね…春になって暖かくなって来ると
何だかテンション上がっちゃって奇行に出てまう人が
木の芽の如くニョキニョキ一杯出て来るんでその様なお方々の
総称をその様に言い表したりします。
どうも。つい先日(2月下旬)
全く知らない老婆が突然お店に入って来て
「メリークリスマスぅ!!」て大声で店内で騒がれて
謎のクリスマスプレゼント貰った店長アラカワです。
繰り返しますが2月下旬に…。
どっちか言うたら万年木の芽側の僕ですが…。
流石にビビってしもて写真も動画も撮れませんでした。
実はこの話続きがあって…オチは超ぉぉぉゾ~っとするんですが
気味が悪いんで書きません。なのでオチはお店で店長アラカワに
直接興味があれば聞いて下さいませ(笑)
D ダボダボの G ガキが店に K 来た日
さてと、そんな枕とは一切関係ないコラムはココからがスタート。
鷲見将太(スミ ショータ)※以下ショータ。
結構イカツイ字面の名前のくせに凄い大人しくて謙虚で
酒もタバコも一切ダメな上に添加物入りの食べ物は極力摂らず
ただただストイックに一人でもスケボーの練習に勤しむ
すっげ~繊細な性格のくせに着てる服だけクソデカい
XXXLのTシャツを”ピチT”と頑なに言い張るこれまた
木の芽的要素盛り沢山の若者スケーターがココ京都におります。
そんな彼が初めてお店来たのはいつ頃やったかなぁ?
お店やり始めて直ぐぐらいかな?なので12~13年ぐらい前かと思います。
どんな会話したか細かい所までは覚えてませんが
ショータ…
「スケートショップが京都にあるって知らなかったんでネットで
DGKのデッキ買ってたんですが欲しいデッキだけ(ネットに)出てないんです…」
僕…
「うちの店DGKの販売店やし入るよ?探してるん
(ウェイド)ディザルモの板やろな?」
ショータ…
「えっ?何で分かるんスんか?」
みたいなやり取りは絶対間違いなくしたと思います。
当時はDGKと言うブランドが立ち上がってまだ数年。
スティーブ・ウィリアムズ、マーカス・マックブライト
ヘンリー・サンチェスとベテランプロを軸に数名の新人スケーター
で構成しブランドがスタートされ
その新人の中でも完全無名時代にインディペンデントで
アップロードされたYouTube動画が世界的に注目され
鳴り物入りでDGKに加入。そして瞬く間にDGKプロにまで
登りつめたカナダ出身のスケーターが在籍していました。
そのプロスケーターの名前がかくいうウェイド・ディザルモ。
適温の風呂でも浸かってるんか?級に肩の力が抜けて
体内でグルコサミンでもドバドバ抽出されてるんか?級に柔らかい
膝と足首から繰り出される独特の超軽い滑りとそれら独特の特徴が
贅沢に全部見えへんなるぐらい過度にオーバーサイズの服を
身に纏う彼の着こなしは当時DGKチーム内でも
恐らく1、2を競うの人気で彼のプロモデルだけ
店頭販売で売り切れてしまう事が度々あって
オンラインにはあまり出回らない時期でした。
一応スケボー屋さんなんでモチのロンの事ディザルモの事は
DGK加入前からずっぽり知ってましたし
ショータが初めてお店に入って来た瞬間から後方斜め45度から
片目で薄らモザイクかかった状態で見てもショータが
ディザルモの大ファンである事は言わずもがな分かってました。
幸い当店がDGKの販売店だったのでディザルモのプロモデルの
発売のインフォは中~高校生だったショータの情報網より
遥かに早めに得られるのでモデルが出る度にショータに
「次のモデル来週ぐらいに出るよ?」といち早く連絡して上げる
というあくまでもお客さんと店としての付き合いが始まりました。
過度なオーバーサイズの服着て
見た目ヤンチャやのに超真面目にバイトして貯金して
デッキリリースごとにNEWデッキをお店に買いに来てくれて
デッキテープ貼り付け作業を終えるといっつもオカンに電話して
今夜の晩ご飯のメニューを絶対聞いて何故かその夜のご飯のメニューが丼物だと
オカンにめっちゃ文句言うてから電話を切って
「俺、晩飯が丼物(もん)やったら晩飯食った気ならへんスよ?」
と、この話”だけ”は僕に超熱っぽく語ってくれる変わった子でした。
D 努力して G ガッツで K 海外へ
帰国後彼の本気度を実感しWelcome パートを制作した後に
前回書いたBLOGには無言実行しよや?
とショータと約束してたんで書きませんでしたが
当店のショップライダーに迎え入れるにあたっての契約内容は
DGK JAPAN様のサポートを得る事を最大目標とし
当店がその目標達成の為に最大限サポートする事が契約内容でした。
実は当店WelcomeパートもDGK JAPAN様にダメ元で送って
「サポート考えて貰えないですか?」とお願いしましたが返答は「NO」
「NO」と書くと何だかすっげ~嫌な感じに感じますがそりゃ~当たり前。
当店Welcomeパートがショータ自身初めてのフルパートであってDGK様から
したら何処の誰か果たしてDGKというブランドのイメージ向上に
どれだけのポテンシャルがあるのなんか全く判断出来ませんし
アイドルの超ファンが”これだけ貴方を推してます!!付き合って下さい!!”て
ファンレター送った所でマネージャー止まりで返事すら貰えないでしょうし
例え「NO」だけであっても返事が貰えただけでも有難い対応でした。
そこからショータと当店そしてフィルマーのタスク様と三人四脚での
DGK JAPAN様へ再オファーフルパート制作への長い長い旅が始まりました。
D どこがゴール? G ギリギリの K 賭け撮影
別にDGK様から締め切りを与えられた訳でも
またパート作ったら観てやるで?と言われたわけでも無いので
ショータは自分が満足するまでカナダに東京に九州へと
旅をしながら撮影を続けました。
カナダへ行った時は憧れのディザルモ本人とSKATE GAMEを対戦し
ボッコボッコに負かされて…。
ちなみに元BLINDのプロで現在はプロ引退?をしてるぽい
同カナダ出身でSKATE GAME元世界王者モーガン・スミスには
「両足グリッチョ(捻挫)しとる上に目隠ししとっても150%勝てへん自信あるっス」
とショータが言ってました。
おっと、話がズレましたが
ショータが東京に滞在していた間は京都の当店から支給するデッキを
当店がオーダーし東京から京都にデッキを送って貰って
また京都から東京に滞在中のショータの元にデッキを送るのは
送料勿体な過ぎるやろ…何遍往復すんねん?と強引に難癖付けて
東京にあるDGK JAPAN様の会社に無理を言って
当店から支給するデッキを直接ショータ本人取りに行かせて
ちゃんとお仕事の邪魔にならない様に前アポ取りや
会社の方に自分の意思や乗りたいデッキをちゃんと敬語で話せる様に社会勉強させて
何より強引にDGK JAPAN様にショータの顔を売る事を故意的にさせました。
何かこ~書くとお硬い感じに読み取れますが相手もスケボーの代理店なんで
「すっげ~服デッカい子来ましたよ~www」
「あの身なりですっげ~緊張して…ノミの心臓の子っすねwww」
みたいなユルい連絡が来る程度でしたが
徐々に徐々に1mmづつ1mmづつ
DGK様との距離をすっげぇ~クソ超地味に縮めて行く努力をし
同時に誰が待ってるのでも無くこれまた超地味に撮影も継続しました。
ショータと組んでパート制作するのは2回目だったので本人も
映像素材の量や完成系のイメージもカッチリしていたので
僕が細かい事を言う事もなく締め切りも無いので
「納得するまでタスクさんに撮って貰い?て、誰も待ってへんやんけ!!」
とだけ言い続けました。
そ~言われても映像の鮮度も落ちてしまうしパートを出さん事には
何も物事は動かないので本人だけは見えない敵に追われてるかの如く
必死にマジで休みなく撮影を続けた結果ショータの中で納得出来るまで
映像素材が揃ったらしく。今年入って直ぐかなぁ?
「今のパートはクランクアップします」と連絡を受けました。
D ドえらい G 時間をかけて K クランクアップ
ショータはココまで頑張って映像素材を撮影して頂いたんで
ココからは僕の仕事。
一番最初の当店との契約で約束した様にDGK様の目に留まりハートを揺らす
パートを編集して2回目のアピールをし何とかサポート頂けるまで
駒を意地でも進めないといけません。
これが3回、4回目のアピールとなってしまうと
膨大な時間がかかる上に段々しつこくなってしまいますし
101回目までアピールしてもアカンかったらトラックの前にでも飛び出して
「僕は死にましぇ~ん」「だってDGKが好きなんだからぁ~」
でも叫ばなアカンなってまうかも?なんで
お互いフルパート2作目はまぁまぁ重要なポイントになると読んで
採用の映像素材の選定に逆に泣く泣くカットする映像素材にも
まぁまぁな時間をかけてユックリと作業を進めました。
しつこいですけど、締め切りも無いし誰も待ってないので(笑)
D ドッキリか?G ギャグか? K 来たDMは?
採用素材も決定し他素材も意外にもスルスル決まり編集に入る前に全体の骨組みや順番に構成を考える実は一番時間のかかる僕一人だけで行う超地味な構想作業段階に入った時期
今年の1月の半ば。
ショータから
「何故か俺がDGK JAPANのインスタ出てるんスけど…他の誰かとかと間違ってはりませんか?」と連絡を受けました。
「ん?他の誰かと間違ってはるんやろなぁ~
アッチ(DGK JAPAN様)に間違ってますよ?言うとくわ~」と返事した直ぐ後に
ショータからインスタのDMでやり取りをスクショした写真が送られて来ました。
「コレ?何かスパムとかスか?信じて良いもんなんスか?」
「何かめっちゃユルい感じなんスけど絶対冗談ですよね?」と。
D ドエラい事っちゃ!! G ガチで K 来たで?!!
僕はDGK JAPAN様と仕事の連絡をしているので
記載されたお名前は確かに会社の方のお名前で間違いないし…
そこでDMではなくちゃんと正式に会社に
「まだ4月1日違いますけど…ショータの件、嘘ではないんですか?」
と連絡を入れると
「ちょっと早いスけどパンチあるサプライズっしょ?www」と返事。
ほぼ不可能と分かりつつ博打で僕自身も不安で一杯で
ショータと当店で約束した契約から10年近く経って
パート完成前にあまりにも突然、あまりにもアッサリ達成出来て
僕がサポート受ける訳でも無いのに2cmぐらい宙に浮いてる気分
になったのでショータ自身は間違いなく15cmは宙に浮いてたのは
間違い無いと思います。
即、ショータに
おい。嘘ちゃうぞ?お前ガチでDGK JAPAN入ったみたいやど?
おい?お前ちゃんと聞いてるけ?
おい?DGKにアピールするつもりでこれから編集始めるパートを
DGKパートで編集出来るど?それがOKかアッチに確認取るわ?
おい?お前聞いてる?
完全に15cmは浮いてたであろうショータは…。
「俺・・・ど~したらええんスかね?」
と、ボソっと答えれただけで恐らく本人は嬉しい過ぎて
逆に素になってしもて他に何も言葉が出て来ない様子でした。
さぁ、そうなったら駄菓子屋店長の手腕が問われます。
一旦2cm浮いてた身体を地面に足を着けてからDG KJAPAN様に
「ショータのDGKパートとか如何なもんですかね…?」
「素材はあるんで気に入って貰えるか不安ですけど…編集…出来ますけども…?」
と、まぁまぁ神妙な面持ちで丁寧な感じでお伺いさせて頂くと...
「ぜ~んぶ何から何までアラカワさんとショータのコンビに…」
「お任せしまぁ~す!!www」
て、TV CMの「ビズリーチ!!」みたいなノリのテンポで言われてアッサリOK。
元々DGKへアピールする為に時間をかけて撮影をお願いし
更に構成してたので大きな変更もなく早速編集へと入りました。
D ど〜でもええ G ジジィの話も K 書いておきます
ちなみに余談なんですが、鬼の様な余談なんですが、多分同じ様な
エディター(編集)さん、更にプロのエディターさんはドン引きして
僕の事を鬼の様に蔑みMAXされるでしょうが...。
僕は映像編集が本業では無いので酔拳でしか編集出来ません
細かく細かく編集を進めて行くとin点out点とか超細かい箇所の決断に
ビビってまい、更にビビってレンダリング実行だの
複合クリップ作成のエンター キーがビビって押せないので
酔拳でしか編集が出来ないクソ野郎です。
て、事でショータの2本目のパートはこんなもんで無事編集完了。
(ちなみに呑み過ぎって物凄く叱られました...)
で、ココからショータ本人お及び関係者様が完成の確認作業を行う
0号試写を行うのですが…
ココでも
「ホモローさんコレは無いっすわ」
「ホモローさん飲酒編集アカンすわ」
ってショータや関係者様に叱られたら怖いんで通いのカレーバーの
マスターに無理をお願いして泥酔でええ感じに仕上がってから
皆様に集まってもらって試写を行いました(笑)
幸いショータからはダメ出しは無く1発OKが貰えて
ホッとして更に呑んでしもてあんまり覚えてないのですが…。
とりあえずショータこと鷲見将太2作目となるDGKパートはこうして完成しました。
D ずっと夢だった G 願望を K 叶えたショータ
ショータが学生時分、他社よりほんの少し高価なDGKのデッキを
当店が気持ち値引きしたと言えど毎回買うのはキツそうなのは
乗り終えたデッキの消耗具合を見れば言わずもがな分かってましたし
マジでお金ない時は昔乗ってたDGKのデッキをまた出して来て
乗ってたのもずっと見てました。
店の商品のデッキが入ってる縦長の段ボールが当店に届いて
検品作業してる僕を見て
「俺ん家にもいつかコレ(縦長段ボール)届くんスかねぇ~無いかなぁ?」
て何年も言う度に僕も重い責任感じた事もありました。
ただ、僕がショータに言うたれる事はスケーターの皆様やお客様がDGKって
ブランドにご興味を持って頂ける様に滑り続けや?
DGKを敬愛するならお財布厳しくてもうちの店も最大限協力するし
絶対無理してでもDGK乗りや? 大好きなブランドを大切にしぃや?
安いして理由で板乗ったら、あいつ安いヤツやして理由で
お前に安いサポートオファー来るで?
無地の板乗ったら頑張った結果、最大サポート得ても無地デッキなってしまうで?
と言い続けました。
で、後はSNSにショータの写真載せてDGK作文をひったすら
マジで10年ぐらいひったすらやって喜んでました(笑)
脇目も振らず猪突猛進で実直な姿勢が嫌煙されがちな若者文化の中で
真反対で10年以上自分を信じて進んでいたショータをDGK様は
実はここ数年ちゃんとSNS通して見ててくれました。
そして確率的に考えたら宝くじ当てる位の奇跡でフックアップして頂きました。
ショータよ!! DGK JAPAN様からのサポート取得マジでおめでとう!!
SHOTA SUMI ON DGK!!
最後に
D ダボダボショータよ!!
G ごっついサポート得たな!!
K ココからがお前のスタートやで!!
(このDGK作文...強引にやったけどマジで大変説...)
長々と申し訳御座いませんでした。
そんなショータの渾身の2作目フルパート。ではご覧下さいませ!!
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